やまと幼稚園からのお知らせ
本日、5月8日に新型コロナの感染症が5類に引き下がることを受け、教職員のマスク着用については求めないことといたします。
人間関係の構築のためのコミュニケーションの一つとして、表情の理解があります。この表情の理解は幼児期に大きく発達することが多くの研究から明らかにされています。
コミュニケーションをとる上で、相手の表情を正確に読み取ること、そして状況に応じた表情を表出することは、必要不可欠なスキルと言われています[1]。
保育者が表情を表出することにより、こどもたちに保育者の意図を伝える手段にもなり得ます。ある研究[2]において、年少児であっても基本的な表情の理解は可能であるとの結果が報告されています。このことから、保育者の意図的な表情表出はこどもたちに意図を使える有効な手段であると考えられます。
また、保育者は日常生活の中でこどもたちの表情を手がかりとして、こどもたちを理解しようとしています。なぜなら、こどもたちを理解し、一人ひとりに寄り添った保育ができるためです。
このようなことから、こどもたちとの密接なコミュニケーションを行い、質の高い保育を実施していくためにも、教職員のマスクの着用については求めないことといたしました。
なお、教職員のマスクの着用を求めないことは文部科学省からの通達(新学期以降の学校におけるマスク着用の考え方の見直し等について(令和5年3月17日付通知))にもあることから、国の方針に沿うものでもあります。
しかしながら、感染症に不安を抱える方もおりますため、教職員の検温および消毒は日常的に行うとともに、室内の定期的な換気を実施し、感染症対策を継続して参ります。
マスクの着脱については、基本的に本人の選択によるものとしておりますが、こどもたちにとっての表情の理解およびコミュニケーション手法の発達を踏まえて、当園といたしましてはこのように対応をとらせていただきます。